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赤川次郎「ひまつぶしの殺人」のこだわり

ここのところ1週間に1回の更新になってしまっていますが、
本を読むスピードがそれより早くちょっとたまり気味です。。。
ちょっといろんな本を読みたくて頑張り過ぎかも。。。
と思う今日この頃。

今回は赤川次郎の「ひまつぶしの殺人」です。
この本はルイさんから薦められたものです。
この作品から続く早川家のシリーズ3作を続けて読みましたが、
1冊ずつ紹介していこうと思っています。

まず早川家シリーズの最大の特徴は長兄が殺し屋、
次男が弁護士、長女が詐欺師、末弟が刑事、
そして母親が大泥棒という犯罪を犯す立場と裁く立場が
入り混じっているこの家族構成にあります。
その家族が今作品では全員ダイヤの争奪戦に
巻き込まれていくのですが、ラストはメロドラマもあって、
ちょっと感動的でした。

以前読んだ「悪妻に捧げるレクイエム」もそうでしたが、
どのキャラクタもすごく癖があるので、
それが生き生きとしていると思いました。
普通これだけ個性あるキャラクタが集まると、
話の内容を理解するのが難しくなる気がしますが、
シンプルに分かりやすく、それでいて臨場感のある
筆力はさすがでした。

最後にこの本の各章の題名には作者のこだわりがあり、
すべての章の名前が映画の題名のパクりだそうです。
下に挙げときますが、全てどの映画のパクりか
分かったら相当の映画通ですね、これは。
(私は全く分かりませんでした(笑))

第一章 早川家の秋 ← 小早川家の秋
第二章 予期された出来事 ← 予期せぬ出来事
第三章 秋の夜は四度狙わる ← 夏の夜は三度微笑む
第四章 かくも遠き無罪 ← かくも長き不在
第五章 愛とダイヤモンド ← 灰とダイヤモンド

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Book ひまつぶしの殺人

著者:赤川 次郎
販売元:光文社
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(赤川次郎「ひまつぶしの殺人」関連のココログ)
今のところなし?

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東野圭吾「魔球」の悲哀

今回は久しぶりに東野圭吾を読みました。「魔球」です。
なぜこの作品かと言うと、以前読んだ「放課後」が割と面白く、
同じような学園物がないかと探していたところ、
この本が割と評判が高かったからです。

本作品はある高校の野球部が舞台。
超高校級のエースが暴投を犯し、サヨナラ負けを喫するところから
始まるのですが、それが「魔球」であったことが、
被害者のダイイング・メッセージとして語られる。。。
とここまでなら「なんの関係が?」と思うことでしょう(笑)
でもその無関係のような謎が徐々に暴かれていく様は圧巻です。
ぐいぐい引き込まれます。

ここから先は作品全体が謎解きと複雑に絡み合い、
私の筆力ではネタばれさせてしまいそうなので、あえて書きませんが、
読み終えた後は全ての謎に対して、きちんと納得する形で
説明がされているので、気持ち悪さは残りません。
この辺りはさすがと思わせます。
しかし、どうしても人間の哀しき運命を感じずにはいられません。
(東野圭吾作品はこれが醍醐味ではありますが)

ちょっと話はそれますが、「魔球」といえば最近では
松坂大輔投手の「ジャイロボール」ですよね。
なぜ「魔球」これほどまでに人を惹きつけるのか(笑)

それはさておき私としてはかなり東野圭吾作品の中でもお薦めの作品と思います。
特に学園スポーツものをお探しの方はぜひご一読を!

魔球 Book 魔球

著者:東野 圭吾
販売元:講談社
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(東野圭吾「魔球」関連のココログ)
ロマ・エゴ派 想像力<妄想力な日記

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