« 森博嗣「キラレ×キラレ」に真打登場 | トップページ | 雫井修介「犯人に告ぐ」の真の敵 »

赤川次郎「プロメテウスの乙女」の悲哀

今回は久しぶりに赤川次郎のご紹介。
角川文庫から出ているベストセレクションの中の
「プロメテウスの乙女」です。

この作品は今まで私が読んだ作品とは違い、
ユーモアな部分は全くありませんでした。
生きにくい世の中にした首相の暗殺を企てる
女性達の物語と言えばそのシリアスさが伝わるでしょうか。
設定は近未来になっていますが、
昔の方が現実感はあるかもしれません。
(現代のこの世の中で暗殺するほど価値のある首相って
 なかなかいないように思えたので。。。
 首相暗殺で日本がいい方向に行くって考えにくいですよね)

こういう作品でも、テンポを大切にした読みやすい形に
仕上がっているのがすごいところかもしれません。
結局のところ暗殺は1人の少女によって
成功したと思われるのですが、そこまでに犠牲になった
女性達の事を考えると、悲しみしかわきませんでした。

いろんな意味で考えさせられる作品ではありますが、
私としてはやっぱりユーモアたっぷりの
赤川作品が好きですね。

赤川次郎/プロメテウスの乙女: 赤川次郎ベストセレクション(第1期): 新装版: 角川文庫 赤川次郎/プロメテウスの乙女: 赤川次郎ベストセレクション(第1期): 新装版: 角川文庫
販売元:HMVジャパン
HMVジャパンで詳細を確認する

(赤川次郎「プロメテウスの乙女」関連のココログ)
今のところなし?

|

« 森博嗣「キラレ×キラレ」に真打登場 | トップページ | 雫井修介「犯人に告ぐ」の真の敵 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

作家別:赤川次郎」カテゴリの記事

コメント

私もそれ読みました。
ものすごくシリアスといいますか、リアリティがありますね。
今の日本が、作品中の日本に近ついていないか心配です。
「どうしてこんな世の中になっちまったんだろう」という問いかけに
「急になったわけではないわ。少しずつ、少しずつこのくらいなら、この程度ならと思っているうちにどうしょうもないところまできちゃうのよ」と久仁子が答えるシーンはものすごく考えさせられますし、我々が常に考えておかねばならないことだと思います。

投稿: 河童のクゥ | 2008年4月 4日 (金) 17時14分

お返事がだいぶ遅くなってしまって申し訳ないです。
確かに今の日本が少しずつ近づいている気がして
心配になりますよね。
そういう風にならないように自分に何かできないかな
と思うけれども、何をしたらいいか分からないって
思うのもまた事実なのが悲しい。。。
一人一人が正しい道を歩ける世の中で
あればいいですね。

投稿: ipsedixer | 2008年4月19日 (土) 23時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 赤川次郎「プロメテウスの乙女」の悲哀:

« 森博嗣「キラレ×キラレ」に真打登場 | トップページ | 雫井修介「犯人に告ぐ」の真の敵 »