東野圭吾「魔球」の悲哀

今回は久しぶりに東野圭吾を読みました。「魔球」です。
なぜこの作品かと言うと、以前読んだ「放課後」が割と面白く、
同じような学園物がないかと探していたところ、
この本が割と評判が高かったからです。

本作品はある高校の野球部が舞台。
超高校級のエースが暴投を犯し、サヨナラ負けを喫するところから
始まるのですが、それが「魔球」であったことが、
被害者のダイイング・メッセージとして語られる。。。
とここまでなら「なんの関係が?」と思うことでしょう(笑)
でもその無関係のような謎が徐々に暴かれていく様は圧巻です。
ぐいぐい引き込まれます。

ここから先は作品全体が謎解きと複雑に絡み合い、
私の筆力ではネタばれさせてしまいそうなので、あえて書きませんが、
読み終えた後は全ての謎に対して、きちんと納得する形で
説明がされているので、気持ち悪さは残りません。
この辺りはさすがと思わせます。
しかし、どうしても人間の哀しき運命を感じずにはいられません。
(東野圭吾作品はこれが醍醐味ではありますが)

ちょっと話はそれますが、「魔球」といえば最近では
松坂大輔投手の「ジャイロボール」ですよね。
なぜ「魔球」これほどまでに人を惹きつけるのか(笑)

それはさておき私としてはかなり東野圭吾作品の中でもお薦めの作品と思います。
特に学園スポーツものをお探しの方はぜひご一読を!

魔球 Book 魔球

著者:東野 圭吾
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(東野圭吾「魔球」関連のココログ)
ロマ・エゴ派 想像力<妄想力な日記

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東野圭吾「幻夜」で恐怖再び

今回は久しぶりに東野圭吾を読みました。
最近文庫化されたばかりの「幻夜」です。
ちなみにまた普通の文庫の2~3冊分のボリュームだったので、
間が空いてしまいました。

なにせあの「白夜行」の続編とも言われている作品なので、
ずっと読みたいと思っていて、文庫化されるのを待ちわびていたわけです。
近所の本屋で見つけた時には「こ、これは!」って感じでした(笑)
「白夜行」については今年の初めに読んだ時の記事がありますので、
 併せて読んでいただければ幸いです。)

「白夜行」の時の感想は「人間の恐さ」の表現力に舌を巻いたわけですが、
それは本作品においても変わっていません。
しかし、明らかに違うのは主人公の男女の心情について、
彼らの主観で詳しく書かれている点です。
「白夜行」ではこの点は客観的な表現しかされていませんでした。
そういう意味で「あぁ、あれはこういうことだったのか」と
思うことがいくつかありました。

但し、本作は完全に続編としての形態を取っているわけではありません。
だから随所にちりばめられている関連性(リンク?)を探すという
楽しみも読者に与えられている気がします。

例えば、(ちょっとだけネタばれ覚悟で言うと)「風と共に去りぬ」に
関する記述が出てきた時なんかは「やった!」と思いました(笑)
(って読んだ人でも分からないかも)

というわけで、「白夜行」を読んだ方は必ず読むべき一冊かと。
読んでない方はまずはそこからどうぞ。

幻夜 Book 幻夜

著者:東野 圭吾
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(東野圭吾「幻夜」関連のココログ)
Akarin’s sweet home
笑ってMANBO!
読書blog
ベランダでホッとひといき
HAPPY DIARY
大東京男の一人暮らし
シンビンびびびん
蒼い月の光&豚ちゃん
茂蔵の蔵

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東野圭吾作品ランキング

[現在のランキング]
第1位 白夜行
第2位 宿命
第3位 魔球
第4位 放課後
第5位 幻夜
第6位 手紙
第7位 変身
第8位 秘密

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(2007/1/7初回書き込み)
今日は特に書くことがないなぁと思っていたのですが、
ちょっと考えて、昨日「白夜行」について書いたことだし、
私の読んだ中での東野圭吾作品ランキング
を行ってしまいました!
(まだそんなに読んでないけど。。。苦笑)

トップはやはり「白夜行」!はっきり言って名作です。
「宿命」については『東野圭吾の原点』とも
いうべき作品(らしい)です。
確かに「白夜行」にしても「変身」にしても今考えると、
「宿命」のテーマを内包していると感じてます。
「手紙」は最近映画化されるのと同時に文庫化されたので、
ご存知の方も多いかもしれません。
これも面白いには面白いのですが、
とことん悲しいので評価低め。
「秘密」については広末涼子主演で映画化されていますが、
これは設定自体に無理があるので、今のところ最下位。

以上、とりあえずランキングしてみましたが、
上記全て「読んで良かった」と思えるものばかりでしたので、
これからもどんどん東野圭吾の作品を
読んでいきたいと思ってます。

あと、調子に乗って、他の作家の作品も同じように
時々ランキングしちゃおうと思ってますので、お楽しみに!!
(ま、参考になるかどうかは保証できませんが(笑))

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(2007/06/18追記)
どうやら当ブログで一番アクセス数が多いのは
このページのようなので、当初はある程度、
読了作品が溜まったらpart1、part2…といった具合に
書き足していこうと考えていたのですが、
随時更新に変更しようと思います。
取り急ぎ先日読んだ「幻夜」のランキング(第4位)を追加。

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(2007/07/01追記)
「魔球」のランキングを追加。
最近読んだ中では高評価で第3位。

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東野圭吾「白夜行」の恐さ

やっと新年一発目のミステリーを読み終わりました!
東野圭吾の「白夜行」です。

この作品は東野圭吾の代表作と言える長編で、
1999年の週刊文春のミステリーベスト10で1位、
「このミステリーがすごい!」で2位、本格ミステリ・ベスト10では7位と
なっていることもさることながら、いろんな東野圭吾関連HPでも
常に上位にランキングされています。

というわけで、その出来を確かめるべく、ずっと読みたかったんですが、
その厚さ(3cm超の文庫)の前に尻込みしてしまっていました。。。
でもお正月休みを利用して一気に読ませて頂きました。
読後の感想はいろんな意味で「恐い」というものでした。
「ホラー」的な恐さではなく、人間が持つ「恐さ」を心底から
考えさせられるんです。
それが主人公と言うべき男女二人の人生を通して
垣間見られることになります。
特に「唐沢雪穂」の存在感は圧倒的でした。
内容は当然にして、伏せますが間違いなく傑作だと思います。
(解説で馳星周さんもそう言っています(笑))

ちなみにこの作品は確か一年前くらいにTVドラマ化されています。
こちらもとても観てみたくなりました。
というのも前述の「唐沢雪穂」役は綾瀬はるかなんですが、
彼女がどういう風にこの難しい役を演技しているか
興味が出てきてしまったからです。
はっきりいって「唐沢雪穂」はかわいい・美しいだけでは演じ切れないです。
その中の黒い影の部分をどう表現しているんだろうと思うわけなのです。
TBSさん再放送してくれないかなぁ。。。(笑)

白夜行 Book 白夜行

著者:東野 圭吾
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(東野圭吾「白夜行」関連のココログ)
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