皆川ゆか「評伝 シャア・アズナブル」に見るその魅力

今回はこれまでには全く扱ったことのなかった
ジャンルの本のご紹介です。

この本は知り合いに借りて読んだこともあり、
早く返さなければいけないので、
いつもの読み終わって、大分経ってしまってからの
書評ではなく、正に昨日読み終わったばかりの
新鮮な書評です(笑)

「評伝 シャア・アズナブル」という題名の通り、
「機動戦士ガンダム」シリーズの永遠のカリスマである
「赤い彗星」のシャアの人生を真剣に評価しています。
それによって、シャアの魅力を解き明かそうというわけです。
もちろん数々の名言に関しても論理的に
その言葉の意味を考えてくれています。

シャアと言えば、ガンダムをそんなに見ていない人でも
一度は聞いたことがあるかとは思うのですが、
その人生の目的とか物語の中の役割を
理解している人はなかなかいないのではないでしょうか?
私もそうなのですが、いわゆる「ガンダマニア」でないが、
ガンダムはなんとなく好きという人は
そういうものかもしれません。

そういう意味でこの本はそんな方達がもう一歩
踏み込んで、ガンダムの世界を知りたい時に
うってつけだと思います。
いわゆる「悪役」を演じてはいるが、
なりきれていない「人間 シャア」をどうぞご堪能あれ!

ちなみに私はこの本と並行して、
プレステ2のゲーム「ガンダム無双special」
にかなり嵌っています^^。
ガンダムの世界観で敵をバッサバッさと
斬っていくのはかなりの爽快感です。
シャアとしてゲームを楽しむこともできますので、
併せて遊んでみてはいかがでしょう^^。
というわけで併せてご紹介しておきます。

評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻 (KCピ-ス) Book 評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻 (KCピ-ス)

著者:皆川 ゆか
販売元:講談社
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評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 下巻 (KCピ-ス) Book 評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 下巻 (KCピ-ス)

著者:皆川 ゆか
販売元:講談社
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ガンダム無双 スペシャル Video Games ガンダム無双 スペシャル

販売元:バンダイ
発売日:2008/02/28
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(皆川ゆか「評伝 シャア・アズナブル」関連のココログ)

物欲生活

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雫井修介「犯人に告ぐ」の真の敵

また二ヶ月以上間が空いてしまいました。。。
ここのところの週休1日になってしまっている
忙しさが災いしています。
かなり書いていない本が溜まってきていますが、
少しずつ書いていくしかないですね。

今回は雫井修介の「犯人に告ぐ」です。
2004年の週刊文春「ミステリーベストテン」1位、
同年の週刊現代「最高に面白い本」1位、
第7回大藪晴彦賞を受賞
という最大限の評価がされている本です。
豊川悦司主演で映画化もされています。
って、以上が文庫の帯に付いていたので、
つい、買ってしまったのですけどね。

そもそもこれまで作者の雫井修介については
全く知りませんでした。
どうやらエリカ様が騒動を起こした
「クローズド・ノート」の作者でもあるそうです。

それはともかく、かなり楽しめる内容で
あったことは断言できます。
マスコミで一度は痛い目に遭う主人公の巻島が
そのマスコミを利用して犯人を捕まえるという
警察小説としては新しい設定もさることながら、
真の意味での敵が警察内部にいる、
それも複数、というところが、話を何倍にも
面白くしていると思います。
是非、ご堪能頂きたい一冊です。

犯人に告ぐ 上 (1) (双葉文庫 し 29-1) Book 犯人に告ぐ 上 (1) (双葉文庫 し 29-1)

著者:雫井 脩介
販売元:双葉社
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犯人に告ぐ 下 (2) (双葉文庫 し 29-2) Book 犯人に告ぐ 下 (2) (双葉文庫 し 29-2)

著者:雫井 脩介
販売元:双葉社
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(雫井修介「犯人に告ぐ」関連のココログ)
あ、痛っ。うつをの心
Pastoral. Adagio molto espressivo !
なおまる通信(仮)

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奥田英朗「サウスバウンド」の爽快感

今回は奥田英朗の「サウスバウンド」のご紹介。
この作品は2006年本屋大賞の第2位となった作品です。
(ちなみに同年1位はリリー・フランキーの「東京タワー」)

奥田英朗の作品を読んでみたかったというのもあって、
映画化に併せて文庫化されたので、買ってみました。
(豊川悦司が主演です)

元過激派の父親とそれに翻弄される家族の物語。
何せサウスバウンドとは「南へ」という意味だそうですが、
実際に父親の気分ひとつで東京の生活を捨てて、
西表島までひとっとびし、無人島のような島で
暮らし始めるという破天荒ぶり(笑)
全体的にかなり笑えます!

大企業に不法と言われようと立ち退こうとしない
その意思と奔放さは読んでいて爽快感すら覚えます。
実際にこんな父親だったら苦労すると思いますが、
いい父親かと言われれば、イエスと答えてしまいそうな
ある種の理想像を持った父親です。

ちょっと前に書いた「GO」にも父親が出てきましたが、
若干だぶる気がしました。
情けない父親が多い中で、こういう父親が
今は求められているのかもしれませんね。


サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) Book サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)

著者:奥田 英朗
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2) Book サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)

著者:奥田 英朗
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する


(奥田英朗「サウスバウンド」関連のココログ)
だいたい、そんな感じです。
Heart Beat Club Blog
のぶろぐモノローグ
KITORA's Blog
読書は素晴らしい

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夏目漱石「夢十夜」の不思議

はてさて3日連続の更新となりました。
といっても微妙に日を跨ぎそうですが。

今回は全然趣が変わって、突如として夏目漱石を読みました。
きっかけは斎藤孝さんのベストセラーである
「声に出して読みたい日本語」の中に「夢十夜」が
入っていて、その文章が気になったからでした。
(上記にはCDが付いていて、それを聞いたのです。)
ちなみに恥ずかしながらそれまで「夢十夜」という作品が
あること自体知らなかった私。。。

読んだのは「文鳥・夢十夜・永日小品」という文庫で、
6つの短編・随筆が収められているのですが、
やはり「夢十夜」が一番不思議な感じで面白いです。
その名の通り、第一夜から第十夜まで
十章の構成になっているのですが、
特に各章の繋がりはないように思われます。

まず冒頭の出だしが印象的です。
「こんな夢を見た。」
これが第三夜まで続くので、ずっとこの調子かな?と思うと、
第四夜は違う出だしで、第五夜はまた上記の出だし、
そっから先は全く違う出だしという一貫性の無さ(笑)
私としては、随筆の変形版という風に解釈しています。
それぞれの話はいずれも趣としては、
「世にも奇妙な物語」のような感じです。
(たまに本当に日記のようなものもありますが)

文庫で30ページほどの作品ですので、
たまには古典でも読んでみたいとか、
ちょっと普段とは違うものを読んでみたいという方に
お薦めしたいと思います。

文鳥・夢十夜 Book 文鳥・夢十夜

著者:夏目 漱石
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(夏目漱石「夢十夜」関連のココログ)
作品そのものの書評は無さそうでした。

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森見登美彦「太陽の塔」に抱腹絶倒

本日も更新です。
2日続けての更新はいつ以来だろう?
と思って調べたら2007/6/2~3でした。。。
半年以上ぶりですね(笑)

それはさておき本日は森見登美彦の「太陽の塔」です。
この作品は 第15回日本ファンタジーノベル大賞を
受賞した作品なのだそうですが、
ちょっとファンタジーとは違うかな?という感じです。
一応SFではないし、現実にあっても
おかしくはないという意味で。。。

舞台はその題名からも分かる通り大阪、そして京都。
太陽の塔は岡本太郎が大阪万博の時に作成した塔です。
私もモノは分かるのですが、実物を見たことがない為、
ぜひ見てみたいと思っているモノのひとつです。
確か以前読んだアタック25の児玉清氏が推薦していた
「水曜の朝、午前3時」が万博の時の話でした。

内容は簡単に言うと「ストーカー日記」に似て非なるもの(笑)
とある妄想癖(?)の大学生が彼女だった女性を
いわばストーキングし、復縁(?)するまでの話です。
その間、筆者独特のそれだけで笑える単語が連発されます。
「ごきぶりキューブ」「ええじゃないか騒動」等々・・・^^。
かなり笑える抱腹絶倒の物語です。
読後感は笑う門には福来るという感じでかなり爽快です。
是非、お試しあれ!

太陽の塔 (新潮文庫) Book 太陽の塔 (新潮文庫)

著者:森見 登美彦
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(森見登美彦「太陽の塔」関連のココログ)
+-- yama no anata --+
++ zakkan ++
浮遊図書館(別館)
「(新)極私的視点」ブログ
くすこのひとりごと
太古の海から銀河の果てまで   毎日がびっくり
大貧帳
つれづれ読書日記。


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重松清「流星ワゴン」に見る親子関係

またもや久しぶりの更新になってしまいました。。。
年末にまさに人生におけるターニングポイントもあったこともあり、
2ヶ月以上もほったらかし状態でした。

その間にもかなりの量の本を読んでいました。
なにせ色々と忙しくても通勤の時間とかは減りませんから(笑)
既に20冊ほど溜まっています。
これからは更新できる時間も取れると思うので、
頑張って少しずつでも更新していこうと思っています。

そして今回は初めて読む重松清の作品で、「流星ワゴン」です。
当作品は特に何か賞をもらったとかではないようですが、
重松清の代表作として位置づけられているようです。
色々なHPを見ても最も人気のある作品になってたりします。

話としては冒頭からSFファンタジーの要素が強く、
割と現実的な話が好きな私としては、あまり期待せずに
読んでいたのですが、いつのまにか家族とは?とか
夫婦とは?ということを考えさせられてしまった作品です。

世代の違う二つの親子、片方は血も繋がっていない親子の
人生や境遇を通して、親子の形について問題を
否が応にもつきつけられてしまうのです。

もし普段、最近ちょっと親と疎遠だなぁとか、
子供と話をしていないなぁとか思っていても
なかなか行動に移せない人がいたら、
これを読んだら行動に移せるかもしれません。

但し、少しだけ思ったのはちょっと前に映画にもなった
浅田次郎の書いた「地下鉄(メトロ)に乗って」と
似ているなぁと思いました。
主題はやはり時代を超えた「親子愛」。
こちらもおすすめです。
(と思っていたらやはり同じように感じていた方がいました!
 →下記「The Wrong and Winding Road」のリンクご参照)


流星ワゴン (講談社文庫) Book 流星ワゴン (講談社文庫)

著者:重松 清
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(重松清「流星ワゴン」関連のココログ)
ふわおくさんのひとりごと
さんしょくすみれ
すみもん通信
blog“オトナ”の手帳
本と映画と音楽と住宅設計
徒然なる日々の記憶
まさやんの日記
ko-to-da-ma
The Wrong and Winding Road
昔のうた

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金城一紀「GO」に関する堅い話

すごく久しぶりの更新になってしまいました。。。
うそ?約2ケ月ぶり?と自分で驚いてしまいました(汗)

この期間も何気に本だけは読んでいる私(笑)
むしろ最近は引っ越して通勤時間が大幅に
長くなったこともあり、読むペースが上がっている感じ。

そんなわけで、今回ご紹介する本は2ヶ月以上前に
読んだ本ということになるので、
これを書くに当たり、読み返さねばなりませんでした。

この作品は2000年の直木賞受賞作であり、
窪塚洋介主演で映画化もされているので、
ご存知の方も多いかもしれない。
今回角川文庫で出ていて、山積みされていたので、
購入したものです。

最初の章に書かれているのだが、この物語は
「僕の恋愛に関する物語」だそうで、
「一切の主義は関わってこない」と前置きされている。
しかし、そのラストに至る道筋には多分に
「主義」に対する記述が書かれている(笑)
その結果、恋愛に「主義」は関係ないという論法だ。

主人公はいわゆる「在日」の北朝鮮人の息子である。
これだけで日本では様々な障害があるだろうと
想像してしまうのだが、改めて日本の外国人に対する
冷たさみたいなものを感じる一冊であるかもしれない。

奇しくも2000年は北朝鮮と韓国の首脳会談が
行われた年でもある。
当時の朝鮮両国と日本との関係は私は記憶がないが、
(それほど関心を持っていなかったので^^)
今ほど悪くはなかったのではないかと推測する。

何はともあれ「僕」と「桜井」がハッピーエンドで
結ばれたように、日本と朝鮮もいい形で
結ばれればとちらっと思った作品でした。
(もちろんそれが簡単ではないことも重々承知なのだが。。。)

でもそういった堅い事は抜きにして、
主人公がオヤジに相当振り回されたりして、
なかなか笑える作品でもありました。
気楽に笑える作品を読みたい方にもオススメかもしれません。

GO Book GO

著者:金城 一紀
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(金城一紀「GO」関連のココログ)
暇つぶしにいいサイト

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瀬尾まいこ「幸福な食卓」に見る家族愛

今日は台風直撃の為、帰宅命令が出された為、
珍しく早帰りであ~る♪

そして今回も全然脈絡もなく、初めて読む作家の
作品のご紹介となります。
(実はこの先、同じような感じでかなりの
 つまみぐい状態になっています^^)

瀬尾まいこの「幸福な食卓」は以前映画化されて
話題になった本です。
ミステリではないので、私の趣味的には特に
買うつもりはなかったのですが、文庫化された際に、
立ち寄った書店で大々的に売っていた為、
なんとなく手にしたところ、文字も大きく薄めでさらっと
読めそうだということもあって、衝動買いしました。

また、同作品は「吉川英治文学新人賞」を受賞しています。

評価としては、衝動買いして正解でした!
上記の第一印象のさらっと感はそのままに、
中身の充実度は群を抜いているように思います。

これほどまでに現代のちょっと屈折した、
けれども確かな家族愛を描いた作品は
そうそうないのではないかと思っています。

おそらく読んだ人はラストの方の悲劇に涙すると
思いますし、さらにそれを温かく包む家族愛に
感動を覚えて鳥肌が立つのを禁じえないと思いました。
(かくいう私がそうでした^^)

というわけで、泣いて素直な気持ちになりたい方に
ぜひオススメしたいと思います。

ちなみにちょっとこの作品で別の作品も読みたくなり、
デビュー作品である「卵の緒」も購入しましたので、
また読んだ際にはご紹介したいと思っています。


幸福な食卓 (講談社文庫 (せ13-1)) Book 幸福な食卓 (講談社文庫 (せ13-1))

著者:瀬尾 まいこ
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(瀬尾まいこ「幸福な食卓」関連のココログ)
星に願いを 月に祈りを
みやさんか
a four-leaved clover
なにかが違う。ピンポンパン♪

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歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」の衝撃

こんばんは~♪
またもや久しぶりになってしまいました。。。
気が付けば、夏も終わりという感じで涼しくなってきたので、
やはり「読書の秋」を推進していこうと思っています(笑)

今回紹介するのは歌野晶午の
「葉桜の季節に君を想うということ」という作品です。
実はこの作品はずっと読みたかった本の一つでした。

というのもこの本は2003年の様々なミステリーランキング
の上位にランキングされていたからです。
(こういうランキングに滅法弱い私です^^)

ざっと紹介すると、
本格ミステリベスト10 第1位
このミステリーがすごい! 第1位
週刊文春ミステリーベスト10 第2位
等々・・・

文庫化されて店頭に並んでいるのを見た時には、
本当にソッコーで買っていました!
上記の評価と一目ではミステリとは思えない
美しい題名とのギャップから読む前からかなり期待してました。
そして、その期待に見事に応えてくれた気がします。
ラストはいい意味でも悪い意味でも裏切られました。
絶対にもう一度最初からページを捲って
確認したくなること請け合いです。

ミステリとしても恋愛小説としても優れていますが、
現代社会の問題点についても鋭く切り込んでいて、
そういった意味でも楽しめる作品に仕上がっています。
どの方にもかなりオススメの一冊と言えそうです。

葉桜の季節に君を想うということ Book 葉桜の季節に君を想うということ

著者:歌野 晶午
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」関連のココログ)
新社会人の休憩所
★ARAMAHOSHI★
読書は素晴らしい
ひとりよがり集
Book係数上昇中
快読ブログ
これより帰投する
湖西暮らし

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茂木健一郎「脳と仮想」の世界観

今回はミステリーから離れたものを読んでみた。
茂木健一郎の「脳と仮想」である。
作者はテレビ番組にも頻繁に出演している関係で、
所謂有名人になっているので、ご存知の方もいるかと思う。

一度著作を読んでみたいと思っていたところで、
ちょうどこの「脳と仮想」が文庫化されたので、購入してみた。
かなり堅い内容になっていることも覚悟して読み始めたが、
これがすらすらと読んでしまえた。

全編を通してのキーワードはやはり有名となった「クオリア(感覚質)」である。
「サンタクロースは存在するか?」という女の子の疑問から、
この本は始まるのだが、考えれば考えるほど、難しい疑問であることが分かる。
「いない」と言うのは簡単だが、ではなぜこれほどまでに
存在しない存在(?)がこの世の中に影響を及ぼすのだろうか?
きっとこの答えを明確に出せる人はそうはいないだろうと思った。
間違っているかもしれないが、おそらくは誰もが感覚的に存在を
認めてしまっているのが、サンタクロースであり、
そういう感覚的なものをクオリアと呼んでいると思われる。

ゲーム世界と仮想の関係や日本古典文学の中に現れる
「クオリア」が紹介されていて、新鮮に受け止めることができた。
作者は本書の中で、芸術は人の心を傷付けることで感動させると
書いており、夏目漱石や樋口一葉の作品に「やられた!」
と思い、感動したそうである。
私は確かにいい作品を見たり、読んだり、聞いたりすると「やられた!」
と思うよなぁと共感し、またこの作品自体に「やられた!」と思ったりした。

そんなわけで、いろいろと脳の普段使わない部分を刺激してくれる
作品だと思いました。どんな人にもお薦めだと思います。
この本に紹介されているいくつかの作品は今後読もうかと思っています。
(かなり前に読んだことがあるものも含まれていますが、忘れていたりするので(笑))
もしかしたら先に読んでおくのもいいかもしれないと思ったので、
下記に書いておきます。参考にしてみて下さい!

樋口一葉「たけくらべ」
小林秀雄「無常という事」「本居宣長」
夏目漱石「坊っちゃん」「それから」

脳と仮想 Book 脳と仮想

著者:茂木 健一郎
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(茂木健一郎「脳と仮想」関連のココログ)
茂木健一郎 クオリア日記 (正にご本人のHP)
拝啓、茂木健一郎様
One Size Fits All 
やさしい医療をめざして
りす村blog館
あしたに続く橋
読書記録

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